モーター式防火ダンパーとは? 動作原理と実際の応用
1. モーター式防火ダンパーとは?
モーター式防火ダンパーは、火災発生時に煙や火炎の拡散を防ぐため、空調ダクト(HVAC)システム内に設置される安全装置です。従来の機械式防火ダンパーとは異なり、モーター式は電動アクチュエータを使用してダンパーの開閉を制御し、建物内の自動火災報知システムと連動することが一般的です。
2. モーター式防火ダンパーの基本構造
- ダンパー本体:耐熱性亜鉛メッキ鋼または亜鉛メッキ鋼板で作られ、内部部品を保護。
- ダンパー羽根:空気を調整したり火を遮断したりするために回転して開閉する鋼板羽根。
- モーターアクチュエータ:羽根の開閉を制御する主要装置。
- 温度センサーまたは火災報知接続:高温や火災を検知するとダンパーを作動させる。
- リミットスイッチ:開閉状態を監視センター(BMS)に信号として送信
3. モーター式防火ダンパーの動作
通常状態(火災なし):
- ダンパーは完全開放状態で空気が自由に流れる。
- モーターは開放状態を維持するため常時通電。
火災発生または火災報知信号発生時:
+ 温度による作動:
- ダクト内温度が設定閾値(通常70〜74℃)を超えると、温度センサーが作動。
- モーターアクチュエータが信号を受信し、羽根を自動で閉じて熱気と煙の拡散を防ぐ。
+ 電気信号による作動:
- 火災報知システムが火災を検知すると信号がダンパーに送られる。
- モーターが指令を受け、数秒以内に羽根を閉じる。
- 一部のダンパーは安全信号後、自動または手動でリセット可能。
4. モーター式防火ダンパーの設置場所
- ビル内のHVACシステムの区域間交差点。
- 防火壁・床・天井を貫通するダクト。
- 廊下排煙、地下排煙、業務用キッチン。
- 工場、化学倉庫、商業施設、病院、ホテルなど火災安全性の高い場所。
5. モーター式防火ダンパーのメリット
- 空調システムを通じた火災拡散を効果的に防止。
- 火災時に自動作動、手動介入不要。
- 火災報知システムやBMSと容易に統合可能。
- 安全性・精度が高く、人命と財産のリスクを低減。
- 消防法規および技術検査基準に適合。
6. 信頼できるモーター式防火ダンパーの提供会社
Eusteelは品質基準を満たすモーター式防火ダンパーを提供:
- ご要望に応じたサイズ・仕様で製作可能。
- 適正価格、納期遵守、明確な保証。
結論
モーター式防火ダンパーは、現代のHVACシステムに欠かせない装置です。火災時に自動で閉じることで、人命や財産を保護し、建築物の消防法規および技術基準の要求にも対応します。
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